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マウントあさま室内合奏団ウィーンツアー、 その一
4月12日朝5時50分、最寄の駅から成田行きのリムジンバスに乗り込んだ。まだ頭の中は全く動いていない。 席についてすぐにもう一眠り、あっという間に寝てしまい気がつくともう成田空港。 さあオーケストラのメンバーが集まっている集合場所へ急ぐ事にする。 気がかりは急なメンバーのキャンセル。旅行社にこのツアーは面倒を見てもらってはいるが、 やはり個人的に皆の健康や様子は気になるところ。集合場所に着いて出欠を確認。全員元気で病気等遅刻全くなし。 まずは一安心。もうメンバーはチェックインで並び始め、数人はすでに出発ゲート向かった様子。 さあこれからフランクフルトに向け約12時間飛行機に乗り、そして乗り継ぎでウィーンに入る予定。 長いといえば長いが、さすがにヨーロッパ近くなったといえば近くなった。。出発前、挨拶を簡単に済ませ、飛行機に乗り込む。 印象的だったのは皆さんの期待と不安とが混ざったような微妙な顔。約60人のツアー。 今これを書きながら思い返してみると、出発前はやっぱり心配事は山のようにあった。 ウィーンでのホールや教会のこと、コンサートの段取りそして合唱団やソリスト。 エキストラの状態や、集客状況。心配したらきりがなかった。そんな心配は時間やことが進むにつれて無くなっていった。 これは今でも関係した皆さんに本当に感謝の気持で一杯。

さてフランクフルト経由でウィーンに無事に入った。 着いたら今度は時間が少し気になってきた。 実は着いたその足で個人的にフォルクスオペラ座に向かわなければならなかった。 その日のフォルクスの演目は「カルメン」。 オペラを観るのが目的ではなく、その演目の指揮者に会うためだった。 指揮者の名前は阪哲朗君。再会は10数年ぶりになる。 そのことがあって打ち合わせもそこそこ、ホテルに着くやいなや、タクシーに乗り込みフォルクスオペラ座に向かう。 結局4幕に間に合わず、中には入れず、仕方がなく楽屋口で待機。 でも久しぶりの再会。 他にも偶然懐かしい顔ぶれが集合していて、オペラ座の近くのレストランで食事をとり昔の話で大いに花が咲いた。 朝5時から始まった一日が素敵な再会でようやく終わった。

次の日は13日。この日は朝からウィーン郊外の町ハイリゲンシュッタットへ散歩に出かけた。 この散歩、目的はウィーンの空気を吸うということ。 もちろんベートーヴェンの遺書の家やシューベルトの生家もあるけれど、やっぱり丘一面に広がるブドウ畑を メンバーに見てもらいたかった。ハイリゲンシュタットは私の大好きな場所。 そんなところをゆっくりみんなでぞろぞろと歩いた。 約45人の散歩だから、ぞろぞろって感じ。バスから降りた時の空気のおいしかったこと。 日曜日という事もあってとっても静か。ベートーヴェンの散歩道を通ってブドウ畑の丘までの1時間のコース。 日頃の忙しいさがうそのような平和な時間。素晴らしかった。 ベートーヴェンの遺書の家やシューベルトの生家、そして中心地でモ−ツァルトハウスと見終わって いよいよセルビーテン教会でのリハーサルに向かった。教会はやはり素敵だった。内部の装飾も必見の価値がある。 そしてなんといっても響だ。この音響でレクイエムを響かせる事が何よりだった。 以前からこのツアーを考えるにあたり必ず教会での演奏会は不可欠と思っていた。 だから今回実現できた事に非常に満足している。 短いリハーサルではあったが久しぶりの現地の合唱団(ノイバウコーア)との再会、ソリストの素敵な出会いなど、不安が一つなくなった。 ただアクシデントもつきもので、こちらで予定していた魔笛序曲は教会コンサートでは無しという、 演奏する側からするとがっかりするようなこともあった。あっという間のリハーサル。 終わったその後は夕食。やっぱりウィーンに来たならホイリゲに!という事で、ワインとウィーン料理に舌つづみ。 アコーデオンの流しのおじさんの素敵なウィーン音楽を聞きながら夜は更けていった。             

                                 つづく

【2008年5月19日】


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